こんにちは、草人です。
31歳で原因不明不妊により体外受精をスタートさせ、2019年10月からその記録をリアルタイムでつづっている妊活日記の第4回目です。
今回の記事では採卵された11個の卵の受精結果についてまとめました。
- 「31歳の受精率ってどのくらい・・?」
- 「胚盤胞になったのはいくつ?」
- 「受精卵のグレードって?」
そんな不安や疑問について詳細にレポします!
これから体外受精を受ける方や検討している方の参考になれば幸いです。
前回の記事では実際に採卵してきた当日と翌日の様子についてお伝えしました。
まだの方はこちらからどうぞ♪
一般的な受精率は80%。果たして結果は?
採卵の恐怖を乗り越え、そこそこの痛みにも耐え無事に11個の卵を採卵した草人。
採卵した卵は直ちに精子が振りかけられ受精します。
草人の場合は旦那さんの精子には問題なく、基本的には顕微授精ではなく卵子の上に精子を振りかける振りかけ方式で受精させます。
万が一振りかけ方式で受精しなかった卵があった場合、救済措置として顕微授精を行えるオプションもつけました。
採卵した卵の内何個が受精できたか、その結果は翌日に病院に電話で確認します。
一般的に受精率自体は高く80%とも言われています。
「受精、ちゃんとできたかな・・?」
採卵が終わったと思ったら次は受精結果の心配。
ジェットコースターのように浮き沈む心。
でも進んでいく治療。
「ふぅ」
一息おいて意を決して病院に受精結果の確認をしました。
草人「あの、受精結果の確認のお電話をしました」
培養士さん「
採卵した卵11個のうち3個は未成熟卵で今回は治療には使用できませんでした。
残りの卵8個のうち1個は異常受精だったため破棄しました。
残りの7個の卵は正常受精でした。
受精率自体は100%でした。」
草人「え・・?3個の未成熟卵以外は全てが受精できたんですか?」
培養士さん「
はい。受精結果は良好です。
医師の判断により正常受精ができた卵のうち2個はすでに凍結しました。
残りの5個の卵を今後胚盤胞まで培養していきます。
培養結果は5日後にまたお電話をください。」
えーと。
ややこしいので図を描いてみました。
採卵した11個の卵のうち、治療に使える卵は7個ということですね。
多少減りはしたものの、ひとまず安心。
そして自分の不妊の原因は受精障害ではなかったことが明らかになりました。
胚盤胞まで培養するメリットとデメリット
受精結果を聞き少し安心できたのも束の間。
次は胚盤胞まで培養した結果を電話で確認しなければなりません。
胚盤胞とは受精から5日経った着床寸前の胚の形態のことです。
なぜ胚盤胞まで培養するのか
胚盤胞まで成長できた受精卵が移植できると、そのグレードにもよりますが、妊娠率がぐっと高くなるそうです。
なぜ妊娠率が高くなるかというと、成長する力のある受精卵をある程度取捨選択し移植できるからです。
受精卵にとって一番快適な環境はお母さんの子宮の中です。
体外受精ではいくらお母さんの子宮環境に似せてもやはりそこは人工的な環境の中。
過酷な環境の中で受精し、さらに胚盤胞まで成長するには強い生命力が必要です。
手当たり次第移植するよりも、ある程度生命力が証明された受精卵(胚盤胞)を移植した方がより妊娠が期待できるというわけです。
胚盤胞到達率40%の壁
それなら片っ端から採卵した卵を胚盤胞まで培養すれば良いのか、というとそうでもないようです。
胚盤胞まで培養することにはデメリットもあります。
一般的に受精率は80%と高いのですが、受精卵のうち胚盤胞まで成長できる確率は40%ほどだそうです。
せっかくできた受精卵も人工的環境の中培養した結果、胚盤胞までたどり着けたものは0個なんてことも往々にしてあるそうです。
そうなると移植自体ができなくなってしまいます。
こうしたことを避けるため、上の受精結果まとめにもありますが、正常受精が確認できた時点でいくつか受精卵を凍結しておくと、最終段階である移植が保証といされるということになります。
受精卵はとてもデリケートで、人工的な培養環境では胚盤胞まで成長できないけれど、お母さんの子宮の中なら胚盤胞まで成長できるものもあり、あえて胚盤胞まで育てず移植することで妊娠できたという方もいらっしゃるそうです。
5個の受精卵を胚盤胞まで培養した結果は?
採卵から5日後。
いよいよ5個の受精卵の培養結果を聞く日です。
電話する瞬間は心臓がドキドキして生きた心地がしませんでした。
草人「あの、培養結果を教えてください。」
培養士さん「
培養結果ですが・・。
今現在2個の胚盤胞ができています。
受精から5日目に胚盤胞まで育ったのでとても成長力があります。
そしてグレードですが両方とも5BBということで良好です。
こちらの5BBの胚盤胞2つは既に凍結しました。
残り3つの受精卵の培養結果は明日またお伝えしますね。」
翌日
培養士さん「
残りの3つの受精卵ですが、6日目に胚盤胞にはなりましたが、3つとも5CCというグレードになります。
CCのグレードは移植しても流産率が高いので・・・。
前日にいい卵が凍結できていますので、今回は凍結を見送らせていただきます。」
図で表すとこんな感じです。
最初は11個あった卵も移植に使うため凍結できたのは4個という結果になりました。
そのうち胚盤胞まで育って妊娠が期待できそうなものは2個。
妊娠にたどりつくって本当奇跡なんだなって感じました。
でもとりあえず今は妊娠が期待できそうな卵が2つあるということで、よしとします。
気になるのはその5BBという評価と妊娠率。
胚盤胞 5BB 妊娠率
でネット検索&ネット検索。
調べたことを以下にまとめました。
胚盤胞のグレードの見方
胚盤胞のグレードの見方ですが、5BBの胚盤胞を例にしますと、
最初の5という数字は発育状態を表しています。
全部で6段階あり、基本的に3以上であると良好だそうです。
次に最初のアルファベットですが、最初のBが内細胞塊で将来胎児になる部分の評価です。
2番目のアルファベットは栄養外胚葉で将来胎盤になる部分の評価です。
内細胞塊と栄養外胚葉はA~Cで評価され、Aが一番良いです。
(Cより下は破棄されることが多いそうです)
基本的には3BB以上のグレードが移植可能な良好な胚盤胞になります。
胚のグレードに関してはこちらのサイトが分かりやすいです♪
https://www.ferring.co.jp/infertility/glossary/
さらに、5日目に胚盤胞に到達できた受精卵と、6日目に胚盤胞に到達できた受精卵では、前者の方が成長するスピードが早いということで妊娠率も高いそうです。
まとめ
今回は31歳の体外受精における受精結果についてお伝えしました。
私の場合ですが、まとめると
- 受精率は振りかけ方式で100%
- 胚盤胞到達率は40%以下
採卵に引き続き緊張の連続でしたが、あとは移植だけになりました。
次回の記事では5BBの胚盤胞の具体的な妊娠率や胚盤胞移植までの準備、移植日当日の様子についてレポしたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
子どもを望まれるすべてのご夫婦にコウノトリが訪れますように。
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